PROGRAM
KATANA Craftfulness 構想
produced by ITTO
長船では、滞在と刀剣文化を深く味わう時間を、ひとつの流れとして結び、「行儀」と名づけたプログラムを構想し、かたちにしました。これまで地域に点在してきた文化資源を一本の導線として束ねることで、長船ならではの刀剣文化に向き合う滞在を生み出します。
3つの滞在ストーリーは、刀を鑑賞の対象から、自分自身と関わりを持つ存在へと引き寄せていきます。
刀を纏う
太刀を佩く、打刀を腰に差す、短刀を懐にしのばせる。その重さを身に感じて、歩く。刀を抜き、そして構える。一連の動作をつうじて、刀とのよい関係を築きながら、刀をあつかう身体のあり方をしずかに確かめていく。
刀を観ずる
刀には、それぞれに隔てられた格が存在する。好みになる刀に、かならずしも格は問う必要はないかもしれない。しかし、よい眼を養うことは大切なことにちがいない。刀のどこを、どのように観るのか。基準が定まることで、抜き差しならない刀との一対一の対峙が始まる。
刀と契る
刀を所有しようとは、誰しもはじめは思わなかったかもしれない。畏れ多く、身近に置くには強すぎる存在でもある。それでも人は、刀と目が合うときが来る。刀が人を呼び、引き寄せる。それは刀を手に入れるというより、刀と契るとも言える出来事。
滞在を通じて、刀がより身近なものとなり、刀に宿る日本の精神性を自らの内側に取り戻したくなる。さらにその先には、自らの一振に出会いたいという意志が芽生える。KATANA Craftfulnessでは、そのような段階的な変容を促します。
そして、変容と愛着の醸成こそが、刀を「所有したい対象」へと転換させ、結果として購買へと自然につながる構造を生み出します。
刀剣文化にまつわる滞在ストーリーが統合され、文化的意義と経済的持続性を両立させるモデルへと転換するためのプロジェクトです。